緊急避妊(モーニングアフターピル)
緊急避妊とは、避妊をしないでセックスしてしまったとか、コンドームが破けるなど避妊の失敗が起こったなどの場合に、妊娠を防止するという方法です。現在、最も一般的な方法は、緊急避妊ピルと呼ばれる黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を成分とした薬剤(商品名ノルレボ)を、セックスの後、72時間(3日)以内に内服する方法です。
緊急避妊ピルは妊娠を防止するための薬ですが、その効果は100%というわけではなく、正確に使用した場合でも妊娠を防止できない場合があります。緊急避妊ピルが本当に効いたかどうかは、服用後すぐにわかるわけではなく、数日ないし数週間後に月経があって初めてわかるもので、もし、予定月経が一週間以上遅れている場合は、妊娠している可能性があります。
また、この方法は、あくまで緊急時のものであり、今後も避妊が必要な方の場合は、低用量ピルの内服など、より確実な避妊をするための方法についてご説明しますので、どうぞお気軽にご相談ください。
上記薬剤の他、従来から「ヤッペ法」という中用量ピル(当院では商品名プラノバールになります)を内服する方法があります。ノルレボより費用が安いというメリットもありますが、悪心・嘔吐などの副作用の頻度がノルレボより多いため、内服できない場合もあります。
*ノルレボのジェネリック医薬品(商品名 レボノルゲストレル)が発売され、当院でも処方可能です。
費用(自費診療)
※消費税込み。初診料、再診料は別途
服用方法 | 妊娠 阻止率 * |
副作用 | 厚労省 | 費用 ※ |
||
---|---|---|---|---|---|---|
吐き気 | 嘔吐 | |||||
ノルレボ | 性交後72時間以内に 1回だけ服用 |
85% | 9.2% | 0% | 承認 | 13,100円 |
レボノルゲストレル (ノルレボのジェネリック) |
ノルレボ錠と同等 | 7,100円 | ||||
ヤッペ法 (プラノバール) |
性交後72時間以内に 1回服用、 さらに12時間後に 2回目を服用 |
57% | 50.1% | 14.8% | 未承認 | 2,100円 |
*妊娠阻止率:排卵日(危険日)付近での性交での妊娠を防ぐ率